季節はずれの風鈴

そろそろ衣替えをと思いながら、かたずけをしていたら小さな箱が出てきた。一度も開けたようすがない。自分で買って忘れているようです。開けると円形を輪切りしたような、淡いブルーのガラス細工、その下に紙にくるまれたものが、出して見ると風鈴と書かれている。
びっくり、買った記憶もない。でも忘れていてよかったと思いなおす。風鈴を吊るすところがないから。
窓は閉め、室外機音のみ!風情を感じることはない。
さて、そこで風鈴の歴史を少し調べてみた。
風鈴の起源は一説によると約2000年前の中国にあるとされています。もともと🎋林に吊り下げておき、風の向き、音の鳴りかたによって、物事の吉凶を占う[占風鐸]という道具だったそうです。これを遣唐使は持ち帰り、寺院の屋根の四隅や仏塔に吊るされる青銅製の[風鐸]になったそうです。ガランガランという鈍い音は魔除けの意味があり、その音の聞こえる範囲に住む人々には災いが起こらないと信じられていたようです。
平安、鎌倉、時代の貴族は魔除けとして自宅に風鈴を吊るしていたと言われています。記録にもあるそうです。
また、風鈴という言葉を初めて使ったのは浄土宗の開祖[法然上人]とされているとのこと。
風情があっていいですね。  ごきげんよう。